学年別いじめの傾向

いじめの内容は年齢や学年に応じ、少しづつ異なる傾向にあります。

未就学児（保育園・幼稚園）

保育園・幼稚園内の園児間によるいじめ問題の多くは、素直すぎる乳幼児による悪意のない言動によるものが大半です。
体形や容姿を形容したり、ストレートに「ちび・デブ」等の言葉を浴びせるなどです。

特に精神的に繊細・傷つきやすいお子さんの場合は心身深くに傷を負ってしまい、小学校入学後も心を閉ざしてしまう原因になってしまうことも珍しくありません。

小学校低学年の場合、直接的な悪口、集団での無視や仲間外れのほか、プロレスごっこやサッカー遊びの延長を口述とした叩く蹴るの暴力や、私物の破壊や隠匿も見られるようになります。

小学校高学年は低学年に比べいじめの件数が圧倒的に多くなります。

内容としては小学校低学年のいじめがエスカレートし、本格的な暴力行為に至るほか、金品の要求、「SNSでの悪口・仲間外れ」も目立つようになります。

この年代のいじめ内容は多岐に及び、言葉の暴力、身体的暴力、集団無視などが特に多く、性的いやがらせも見られるようになります。

本人の自己否定も強くなる年代であり、不登校や自殺といった重大な事態に発展する可能性も十分に考えられます。

中学生のいじめのより悪質性を高めた内容なります。
特にインターネット上での「ネットいじめ」が増える傾向があり、金品、暴力の度合いも一気に悪質性・危険性を増します。

子供達には親や教師など大人とは一線を引く、目に見えない独自の世界が存在します。
また、いじめにあっていることを告白することにより「親に心配をかけてしまう」といった心理も働きます。

そのような点から、子供の世界にあるいじめを完全に把握するには、プライバシーへの配慮など含め相当な時間を要する可能性があることを念頭にご相談頂けると幸いです。

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